フロンティア・ラボ ニュースレター(2017年4月号)

RoHSフタル酸エステル類分析の公定法に熱脱着GC/MS法が採用されました

春陽の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

さて、本号では、RoHSフタル酸エステル類分析のIEC(国際電気標準会議 International Electrotechnical Commission)公定法に、パイロライザーを用いた熱脱着GC/MS法が登録されましたのでご紹介します。

 

フタル酸エステルはプラスチックの可塑剤として広く使用されていますが、電気・電子機器に使用されるプラスチックに関しては、RoHS指令で一部のフタル酸エステル類の使用が1000 ppm以下に規制されています。本年3月にパイロライザーを用いた熱脱着GC/MS法が、IECによりフタル酸エステル類分析の公定法(IEC 62321-8:2017)として採用されました。弊社製品を用いた熱脱着GC/MS法は、この公定法に準拠しています。

 

1.弊社推奨製品

a.  マルチショット・パイロライザーEGA/PY-3030D

     熱脱着法を始め、発生ガス法、シングルおよびダブルショット法、ハートカットEGA-GC法など多面的な分析もできます。

b.  オートショット・サンプラーAS-1020E

     自動で多検体分析ができ、省力化と信頼性向上に役立ちます。また、各試料に異なる分析モードでの分析ができます。

c. フタル酸エステル類分析用の分離カラム

     UA-PBDEL=15 m, i.d.=0.25 mm, 膜厚0.05µm)およびUA+-5L=30 m, i.d.=0.25 mm, 膜厚0.25µmの分離カラムがフタル酸分析に適しています。

d. サンプリングツールキット01

     プラスチックなど、固体試料のサンプリングに便利な各種ツールをそろえたキットです。試料の形状や材質などに合わせた使い分けができます。

2. 関連資料および論文

a.“熱脱着GC/MS法(ASTM D7823)を用いたフタル酸エステル分析のノウハウ”, フロンティア・ラボ テクニカルブリーフ

b.  ポリ塩化ビニル(PVC)中6種の規制フタル酸エステル類の公定分析法(ASTM D 7823-13

c.“Comparative study of thermal desorption and solvent extraction-gas chromatography–mass spectrometric analysis for the quantification of phthalates in polymers”, J. W. Kim et al., J.Chromatogr. A 1451 (2016) 33–40

d.“Rapid and Simple Determination of Phthalates in Plastic Toys by a Thermal Desorption-GC/MS Method”, T. Yuzawa et al., Anal. Sci. 25 (2009) 1057–1058

このほか、弊社製品を使用して執筆された論文の要旨と、190 報を超えるテクニカルノート弊社ウェブサイトでご覧いただけます。分析例としてお役立てください。

 

3.次号予告

マススペクトルライブラリーを用いた異同識別の紹介を予定しています。