熱分解GC/MS分析の基礎

熱分解GC/MS法
ここでは、GCやGC/MS分析についての基礎的な知識や経験を持ち、一方で高分子材料の熱分解分析法 (Py-GC) についての経験が浅い方や、今後、熱分解分析を検討される方を対象として解りやすく説明します。
4.4 シングルショット分析法

マルチショット・パイロライザーまたはシングルショット・パイロライザー分離カラムベントフリーGC/MSアダプター

シングルショット分析法
Fig. 13 シングルショット分析法装置構成
試料を、あらかじめ高温に設定した熱分解加熱炉(パイロライザー)へ導入して熱分解させ、熱分解生成物を瞬時にGC分離カラムに導入して、分析する手法です。
次に示すパイログラムは、EGAサーモグラムから得たポリマーの分解終了温度より約50ºC高い550ºCに熱分解温度を設定して、シングルショット法により得たものです。
簡便な操作で測定できますが、EGAサーモグラム中の全温度領域の情報が一つのパイログラム上で得られるため、試料によっては解析が複雑となります。そのような場合には、次項のダブルショット分析法が有効な手段となります。
EGAサーモグラム
パイログラム
化合物名Fig. 14 シングルショット分析の例