FAQ(よくある質問と答)

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他社の熱分解装置は加熱装置の温度の到達温度は保証していますが、なぜパイログラムの再現性は保証していないのですか?
他社の従来の製品は、マニュアルモードでの使用の場合に、その再現性が20~30%と、分析におけるデータの信頼性は著しく乏しく、
仕様として明記できないレベルであるため、各社とも再現性を仕様として保証していません。弊社は、温度制御精度を向上させると共に、各部品の最適化を図る事でこれを可能としました。550ºCにおいてポリスチレンを熱分解して生成する、スチレンのトライマーと
内部標準物質(ステアリン酸メチル)のピーク面積比率の相対標準偏差が、2%以下であることを保証しております。
現在使用中の装置が正常に動作しているかどうかを知りたいのですが、どのような方法があるでしょうか?
ポリスチレンのパイログラムを測定し、そのパターンから判別できます。マルチショット・パイロライザーに付属する性能確認用ポリスチレン標準試料(P/N:PY1-4908、5%ステアリン酸メチル含有)のパイログラムを測定し、取扱説明書の「第8章 基本性能の保証」のFig. 8.2と同等のパイログラムが得られることを確認してください。
熱分解の速度はどの程度に速いのですか? これはキューリーポイント型の熱分解装置と比べてどうですか? その影響はどのように結果に反映されますか?
弊社が採用している縦型加熱炉型においては、名古屋大学名誉教授の柘植先生の報告によると、窒素雰囲気中での熱分解温度は100msec以内とされています。これがヘリウム雰囲気中の場合、理論的にはその数分の1の時間となりますので、キューリーポイント型のフォイルと同程度の分解速度です。実際の熱分解速度と温度の再現性は、分析結果であるパイログラムの再現性に示されます。キューリーポイント型の場合、試料を包んだ強磁性体フォイルそのものの温度は、瞬間的に温度が上昇しますが、試料と試料ホルダーとの接触状態が試料分析毎の異なることで、パイログラムの再現性の低下原因となります。一方、フィラメント型を用いた熱分解装置では、内径2mm以下で長さ30mmの石英管の内部に試料を入れる際、その位置が毎回同じではないために、再現性が低下します。
温度制御の精度はどのくらいですか?
マルチショット・パイロライザーでは、表示温度に対して±0.1ºC以内です。
パイロライザー内での吸着は生じませんか?
熱分解管は石英製であり、また熱分解中心部からGC注入口間に用いているインターフェースニードルの内面は、Ultra ALLOYの技術で
不活性化処理を行っているために、パイロライザー内での吸着はほとんど無視できます。また弊社の出荷前の検査では、パイロライザーを取り付けた状態で、分離カラムの出口までの不活性さに合格したものを出荷しております。
パイロライザーに使用する冷却用ガスは、何の目的に必要ですか? また必ず必要ですか?
マルチショット・パイロライザーを用いた低温から高温までの昇温加熱を伴う発生ガス分析や熱脱着分析を繰り返す場合、加熱炉の温度を昇温加熱の初期温度まで冷却するために必要です。ただし、シングルショット・パイロライザーは一定温度での操作ですので、必要ありません。
マルチショット・パイロライザーに使用する冷却ガスの消費量はどのくらいですか? また、ガスの品質はどの程度のものが必要ですか?
実際の冷却時間はどのくらいですか?
冷却ガスの供給圧力が500kPaの時、毎分7リットルほど消費します。
ガスはミストトラップつきコンプレッサー空気または、工業用圧縮空気や窒素が使用できます。

マルチショット・パイロライザー(EGA/PY-3030D)の場合、600ºCから100ºCまで冷却するには、約5分かかります。
また、ダブルショット・パイロライザー(PY-2020iD)の場合には、約20分かかります。

揮発性成分の分析において、パイロライザーを用いた場合と、ヘッドスペースサンプラーを用いた場合の違いは何ですか?
パイロライザーは、試料加熱部からGC注入口までの流路間に存在する低温部を最小としているため、C40程度の高沸点化合物までの幅広い沸点範囲の化合物を分析することが可能です。測定てきる最大試料量は数10mg程度ですので、PPBオーダーの分析が可能です。
ヘッドスペースサンプラーでは、数100mgの試料を取り扱うことが可能ですが、試料内部に存在している目的化合物の熱脱着は不十分であったり、最高加熱温度が約200ºCであったりするたんしょがあります。また、試料加熱部からGC注入口までの距離が長いために、その流路間に多くの低温部が存在することから、適用範囲はC20程度までの低沸点化合物の分析に限定されます。
熱分解装置には、フィラメント型、キューリーポイント型、加熱炉型の三方式がありますが、その基本的な違いはどこにあるのでしょうか?
基本的な違いは試料の加熱方式にあります。
フィラメント型: 試料は内径約2 mmの石英管に採取します。これを髪の毛のような太さの直径約0.5 mm程度のフィラメントのコイル中に挿入します。された、内径2mmの石英管内部に保持した試料が、このフィラメントに通電することにより、フィラメントがの急速な発熱し、によりその輻射熱で試料を加熱します。この際の熱分解温度は、フィラメントの抵抗値と電圧からの計算値で、実際の試料の温度とは大きくかけ離れています。
キューリーポイント型: 試料は強磁性体の金属フィルムに包まれます。試料ホルダー(パイロホイル)に試料を包み、この金属フィルムに外部からの電磁波を照射することで、誘導加熱により自己発熱させ、内部の試料を加熱します。フォイルが発熱し、その伝熱により試料が加熱されます。この際のその加熱熱分解温度は、強磁性体の金属組成に依存します。
加熱炉型: ヒーターにより予め所定の温度に加熱された加熱炉内に、小さな試料カップなどに保持された試料を自由落下により導入して、試料を加熱します。
熱分解装置内には、デッドボリュームがあると思いますが、データにその影響はないのでしょうか?
試料カップが落下導入され、熱分解する石英熱分解管からGC注入口間のデッドボリュームは、最小に設計しています。製品の出荷検査においては、実際のピークの広がりが生じないことを確認しています。
熱分解装置の加熱炉のみまたはコントローラーのみを購入できますか?
加熱炉とコントローラーを一対として販売しており、単体販売はしていません。
試料サンプラーを取り外す時にパイロライザー内に空気が混入すると思いますが、その影響はないのでしょうか?
分析への影響はありません。GCのセプタムパージと同様に、パイロライザーの試料サンプラーは常時数ml/minのキャリヤーガスをパージする機構を採用しておりますので、試料サンプラーの取り外しにより混入した空気は、短時間でパージされます。キャリヤーガスの総流量が、50 ml/minの場合には試料サンプラーの取り付け後、約2分間で、混入した空気はほぼ完全にパージされます。
シングルショットGC分析法とはどのような分析法ですか?
熱分解装置に設置した試料を、高温に設定した熱分解加熱炉に重力による自由落下で導入して、試料を瞬間熱分解します。それにより生成した分解ガスをGC分離カラムに導入して、分離分析(PY-GC)を行う手法です。この手法は、一般的に瞬間熱分解分析法と言われています。
発生ガス分析(EGA)法とはどのような分析法ですか?
熱分解装置の出口とGC検出器間を、300℃程度に加熱したGCオーブン内に不活性化金属チューブ(Ultra ALLOY、内径0.15mm id、長さ2.5m)で直結し、試料の連続昇温加熱により刻々に発生する成分をリアルタイムで検出する簡易熱分析法です。この測定によって得られるサーモグラムから、試料中の添加剤や各種揮発性成分の情報やポリマーの熱分解開始・終了温度等の豊富な知見が得られます。
ダブルショットGC分析法とはどのような分析法ですか?
一つの高分子材料に含まれている揮発性成分とポリマー成分を、別々に連続して分析する手法です。実際には、最初に試料中の揮発性成分を比較的低温で熱脱着法によりGC分析し、引き続いて残渣の基質ポリマーを自由落下方式の瞬間熱分解GC法で分析します。
ハートカットEGA-GC分析法とはどのような分析法ですか?
発生ガス分析(EGA)法により得られたサーモグラム中の、任意の温度画分で発生するガスを分離カラムに導入し、分離分析を行う手法です。これは複雑な複合材料の分析に有効です。
手動分析の場合、試料カップは、どのようにして熱分解炉から取り出すのですか?
エコスティックSFを使用している場合には、サンプラーを外して、標準付属の専用引き上げ具(エコピックアップ)を使用します。エコスティックDFを使用している場合は、サンプラーを外して、その取付け部から見える柄の先端を、ピンセット等を使って引き上げ回収します。
分析終了後すぐに温度制御装置の電源を切っても問題ありませんか?
温度コントローラの電源を切ると熱分解管上部の試料カップ待機位置を冷却する空冷ファンが停止します。この時、熱分解炉の温度が高温(500ºC以上)であると熱分解炉からの熱伝導や放射熱でサンプラー取り付け部の温度が高くなりますので、温度コントローラの電源は、熱分解炉の温度が300ºC以下になってから切ることをお勧めします。300℃程度までは比較的短時間で温度が下がります。
石英熱分解管のクリーニングはどのように行うのですか?
石英熱分解管は、パイロライザーから取り外してからクリーニングを行います。ポリマー残渣やタール成分による汚れは、空気中でバーナー炎により赤熱しながら、あるいは500ºC以上の電気炉で加熱除去します。無機物による汚れは、酸洗浄などにより除去できる場合もありますが、その後、石英管を赤熱処理するか新しい石英熱分解管をご使用下さい。
石英熱分解管のクリーニングはどのぐらいの頻度で行うべきですか?
試料の種類や量により熱分解管の汚染の状態は異なりますが、GC加熱温度が高くなり溶出するゴーストピークが観測される場合や、分解管表面の吸着活性によりピークが出なくなった(小さくなった)場合は、石英熱分解管やインターフェースニードルのクリーニングまたは交換が必要です。
空気キャリヤー中での発生ガス分析法として、MSを検出器として使用することは可能ですか?
可能ですが、下記の点において注意が必要です。
1. GCオーブン温度は、200ºC以下でご使用下さい。 それ以上の温度では、注入口と検出器を接続するトランスファーラインに使用
する、EGAキャピラリーチューブ(部品番号:UADTM-2.5N)の表面不活性さが空気酸化により失われる可能性があります。
2. 検出器にMSを用いる場合には、EI用フィラメントを損傷し、その寿命を短くすることがあります。 フィラメント損傷の程度は、
その太さと耐酸化性に依存しますので、ご使用中のMSメーカーにご確認願います。 キャリヤーガスとして、Heに酸素を数%混合した擬似空気を用いることにより、測定は可能となり、フィラメントの寿命を長くすることができます。
3. 検出器にFIDを用いる場合には、検出器に関しては問題ありません。
4. 本測定については、お客様の責任における実施をお願いします。
長期間、パイロライザーを使用しない時は、加熱炉の温度を下げる必要はありますか?
長期間使用しない場合は、熱分解炉の温度を600ºC以下に下げてください。
パイロライザーを使用しない時は、キャリヤーガスを流す必要がありますか?
パイロライザーを長期間使用しない時には、キャリヤーガスを流しておく必要はありません。
パイロライザーのGCからの着脱や、他のGCへの移設は自分で簡単にできるのでしょうか?
フロンティア・ラボ社製のパイロライザーは、お客様自身で容易に着脱が可能です。
パイロライザーを他のGCに移動する場合は、取付けキットを予め取りつけておくことが必要です。
パイロライザーを取り付けたまま液体試料を分析することは可能ですか?
液体試料を分析する場合は、パイロライザーを取り外すことなく、標準付属の液体試料用サンプラーを使用することで、通常のマイクロシリンジを用いて試料の注入分析ができます。この場合には、パイロライザーの加熱炉が、注入口の役割を担いますので、パイロライザーの加熱炉を注入口の温度より50ºC高めに設定して下さい。分析の再現性は、通常のGC注入口の使用の場合と比べて、さらに再現性が向上します。
石英製熱分解管はどのようにして外すのですか?
パイロライザーをGC注入口部から取り外し、パイロライザー上部のサンプラーベースのナットを緩めます。次に、パイロライザー下部のインターフェースユニオンを取り外すことで外せます。詳細は取扱説明書をご参照下さい。
制御用PCは付属しますか?
付属しません。一般的にGC又はGC/MSの制御用PCを制御用PCとして使用します。
制御PCにはどの程度の性能が必要ですか?
必要なハードディスクの容量は10MBです。対応OSについてはこちらのページをご覧ください。通常のGC、GC/MSで使用しているPCで問題ありません。通信用インターフェースは、USBポートが必要です。
制御用ソフトウェアは付属しますか?
標準付属します。
パイロライザー用ソフトウェアとGC/MS用ソフトウェアは別ですか?
パイロライザーとGC/MSソフトウェアとは、別のソフトウェアで制御しますが、それぞれのソフトウェアは連携して動作します。
ダブルショット・パイロライザーとマルチショット・パイロライザーの違いは何ですか?
主な違いは、加熱炉のヒーターです。ダブルショット・パイロライザーではカートリッジヒーター(最高温度:800ºC)を使用していましたが、マルチショット・パイロライザーではセラミックヒーター(最高温度:1050ºC)を用いております。これにより、温度の上げ下げも大幅に速くなりました。例えば、室温付近から600ºCまでの急速昇温と急速冷却の速度は約3倍になっています。詳細は、EGA/PY-3030Dのカタログをご参照下さい。
シングルショット・パイロライザーからマルチショット・パイロライザーへのアップグレードはできますか?
できません。外観はよく似ていますが、内部構造は全く異なるためです。
試料サンプラー(ダブルショット、シングルショット)に試料カップのスティックが保持できなくなりました。修理できますか?
できます。弊社での引き取り修理、もしくは専用部品をご購入していただき、お客様ご自身での修理となります。お近くのビジネスパートナーまたは弊社にご相談下さい。
ダブルショット・サンプラーの上下のスライド部の滑りが良くありません。洗浄すればよくなるのでしょうか?
分解洗浄して、摺動部分に特殊な潤滑剤を塗布する必要があるため、弊社での引き取り修理が必要です。お近くのビジネスパートナーまたは弊社にご相談下さい。
パイロライザーの定期的なメインテナンスは必要でしょうか?
必要です。定期的なメインテナンスについては取扱説明書をご参照下さい。パイロライザーを安定してご使用いただくためには、GC部のメインテナンスも定期的に実施することが必要です。
年間保守契約は可能ですか?
可能です。ビジネスパートナーまたは弊社にお問い合わせ下さい。
発生ガス分析(EGA)をしたいのですが、パイロライザーの他にどんな装置が必要ですか?
ダブルショットまたはマルチショット・パイロライザーだけで分析可能です。
製品にリフラクトリーセラミックファイバー(RCF)は使用していますか?
弊社製品の一部に断熱、保温の目的でRCFが使用されております。使用形態はブランケットとボードで、発塵抑制のため、ブランケットは耐熱性(600℃)ポリマーを、ボードはその表面に硬化剤の塗布処理をしておりますので、装置の通常使用時に、RCFが空中に飛散することはありません。RCFを使用している弊社製品およびその量など詳細はこちらをご参照ください。
どのような形態の試料を分析できますか?
固体、液体、気体試料を分析できます。
タンデム・マイクロリアクターは、どのGCに取付けることができますか?
各社GCとの製品対応表をご覧ください。
タンデム・マイクロリアクターを使用するのに、どのようなガスが必要ですか?
一般的に、ヘリウムがGCキャリヤーガスとして用いられています。冷却ガスには圧縮空気や窒素が用いられています。
使用可能な反応ガスの種類を教えてください。
使用する反応ガスは、反応炉コントローラーに内蔵された反応ガス切換えバルブにより、接続されている3種類の反応ガスから選択することができます。水素、一酸化炭素、空気やその他のガスも使用できます。
温度制御範囲はどの程度ですか?
加熱分解炉、反応炉ともに40から900℃です。それぞれ独立に温度制御できます。
反応炉の温度制御方法を教えてください。
反応炉の温度制御モードは次の3種類から選択できます:恒温、直線昇温、ステップ昇温
制御用PCの動作環境を教えてください。
必要なハードディスクの容量は20MBです。対応OSについてはこちらのページをご覧ください。通常のGC、GC/MSで使用しているPCが使用可能です。通信用インターフェースは、USBポートが必要です。
制御用ソフトウェアは付属しますか?
標準付属します。
タンデム・マイクロリアクターとシングル・マイクロリアクターの違いは何ですか?
タンデム・マイクロリアクターは、直結された加熱分解炉と反応炉から構成されています。
シングル・マイクロリアクターは、タンデム・マイクロリアクターの反応炉とほぼ同じ構造を有した反応炉のみで構成されています。
マイクロ・リアクターのGCからの着脱や、他のGCへの移設は自分で簡単にできますか?
フロンティア・ラボ社製のマイクロ・リアクターは、お客様自身で容易に着脱が可能です。マイクロ・リアクターを他のGCに移動する場合は、取付けキットを予め付けておくことが必要です。
触媒の充填はどのように行いますか?
触媒反応管に触媒を充填し、両端を石英ウールで挟み、反応炉内の急な圧力変化に伴う触媒の飛散を防止します。
シングル・マイクロリアクターからタンデム・マイクロリアクターへのアップグレードはできますか?
できません。
UV-1047Xeの紫外線照射照度はどれぐらいですか?
キセノンアークランプ(水銀入り)を用いた場合、ファイバー先端での紫外線放射照度は365nmにおいては60mW/cm2(600W/m2)で、280-450nmの範囲においては700 mW/cm2(7000W/m2)です。
(放射照度とは、単位面積あたりの光エネルギーと定義されています)
UV-1047Xeの光源の種類はどのように選択するのですか?
キセノン(水銀入り)光源が標準ですが、オプションとして水銀なしのものもあります。水銀なしのランプの方が、太陽光のスペクトル強度に近いのですが、試験としては標準ランプを使用して問題ないと思います(←なぜ?”思います”は曖昧な印象があります)。なお、水銀なしのランプの照度はキセノン(水銀入り)光源に比較すると、おおよそ1/10程度になります。
UV-1045EとUV-1047Xeの大きな違いはなんですか?
UV-1045Eは光源に重水素ランプを用いており、UV照射光の波長範囲は210-400nmで、地上に届く太陽光にはほとんど含まない、短波長の紫外線を含んでいます。 一方、UV-1047Xeは光源にキセノンアーク(水銀入り)ランプを用いており、UV照射光の波長範囲は280-400nmで、太陽光に近似したスペクトルを持っています。UV-1047Xeの照射光の全波長範囲照射照度は、従来の重水素ランプを用いたUV-1045Eの約2000倍であり、キセノンによるスペクトルに加えて、水銀の強い輝線を持っています。また、照射照度は1-100 %の範囲で調整できます。
マイクロUV照射装置を使用して、ポリマーのUVによる劣化評価をしたいのですが、どれぐらいの時間、照射すれば結果がでるのでしょうか?
UV-1047Xeを用いた場合には、多くのポリマーについて、1時間程度のUV照射で、揮発性の劣化生成物が観測されています。UV-1045Eについては、UV-1047Xeよりも光量が弱いため、ポリマーの種類によっては、数倍から10倍以上の時間を要します。
ポリマーの劣化評価をしたいのですが、照射時間はどのように決めればいいのでしょうか?
多くのポリマーでは、1時間程度のUV照射で、揮発性の劣化生成物が観測されているので、まず1時間程度照射し、その劣化状況に応じて、照射時間を増減させてください。又、試料の物性や試料量によっては、出力が大きすぎる場合があるので、その時はランプ出力の調整(1-100%)をしてください。
ポリマーの劣化評価をしたいのですが、どのような試料形態にしたらいいのですか?
溶剤に溶解できる場合は、溶液を試料カップにサンプリングした後溶剤を揮発させて薄膜状にして測定すると、再現性が良くなります。その他、粉末やシート状の試料も測定できます。シート状の試料の場合は、弊社のマイクロパンチャーを使用することにより、一定の大きさ(0.5~2mm)の円盤状に切り抜くことができます。
光ファイバー先端の汚れが発生すると思われますが、どのようにメインテナンスすればいいのでしょうか?
揮発性劣化生成物により、先端部は汚れ、光量に影響を及ぼす可能性は否定できませんので、溶剤(メタノール・エタノール・塩化メチレン等)により、軽くファイバー先端の清掃をしてください。又、先端を破損しないよう、取り扱いは十分に注意してください。先端が破損した場合はファイバーケーブル(部品番号:UV1-7012)ごと交換する必要があります。(ファイバーケーブルは標準で2本製品に附属します。)
デュアー瓶に入れて揮発性成分を冷却捕集する場合、一回の測定で、どれぐらいの液体窒素が必要ですか?
液体窒素は一時間で約25ml減少します。350mlの液体窒素容器で、冬場なら12時間程度、夏場でも8時間程度は、継ぎ足しなしでトラップ可能です。
光源の連続使用について、安全上の留意事項はありますか?
特にありません。なお、ランプ消灯後は、10分以上冷却ファンを回して装置内を冷却してから電源をOFFにしてください。(取扱説明書に記載)
ランプの寿命はどれぐらいですか?
使用可能時間は3000時間です。3000時間使用後の光量出力(365nmにおいて)は、初期値の60%程度です。
ランプの寿命までに、光出力はどのような推移をたどりますか。そのモニター機能はありますか?
時間経過と共になだらかに出力は低下します。又、出力モニター機能は持っておりません。
ランプの交換は、どのようにすればいいですか?
お客様自身で交換が可能です。交換方法は取扱説明書をご参照下さい。交換ランプはビジネスパートナーにご発注ください。
欧州地域での使用は可能ですか?
CEマーク適合により、欧州地域での使用も可能です。 輸出仕様の場合は適合宣言書が製品に付属します。

適合規格:安全性規格 IEC61010-1
EMC規格 IEC61326
光源について、RoHS指令との関係では問題ありませんか?
RoHS指令の付属書(Annex)に禁止物質の用途による適用除外が規定されています。キセノンアークランプ(水銀入り)は水銀と鉛含有で、水銀は、除外項目4のその他のランプ、鉛については、除外項目6の合金成分となるため、問題ありません。
CEマーク適合に関する情報は開示していますか?
ある程度限定した項目での開示は可能です。詳細については弊社顧客支援部にご相談ください。
オートショット・サンプラーは、どのGCに取付けることができますか?
各社GCとの対応表をご覧ください。
取付けや取り外しは、ユーザーが容易にできますか?
簡単です。取付け後も特別な調整は必要ありません。
PY-2010Dに取付けることはできますか?
取り付けできません。
PY-2020D/Sに取付けることはできますか?
取り付けできません。
制御用ソフトウェアは付属しますか?
いいえ。パイロライザーの制御用ソフトウェアに標準付属している、オートショット・サンプラーの制御機能を使って制御します。
試料カップが、熱分解炉に自由落下する時や回収する時に、試料がカップからこぼれることはありませんか?
通常は、1mg以下の試料量ですので、こぼれることはありません。しかし試料量が多い場合は、飛散する可能性があるため、その量は試料カップの50%程度までとし、石英ウールで試料カップに蓋をしてください。また、ダブルショット法やEGAハートカット法をご使用の場合は、試料カップが待機位置へ戻る動作の際に試料が飛び出す可能性があるため、試料サンプリング量に関わらず、必ず石英ウールで蓋をして下さい。
どんな試料カップが使えますか?
次の3種類が使用できます。
1. 不活性化処理済ステンレス製: エコカップLF (80 µL容積)。本体に付属するカップ検査治具で、歪みのないカップを選んでご使用ください。
2. ガラス製: エコカップG (50 µL容積)。天板がテフロン製のカップ回収シュートとあわせてご使用ください。
3. 石英薄膜処理済ガラス製: エコカップGQ (50 µL容積)。天板がテフロン製のカップ回収シュートとあわせてご使用ください。
試料を、試料カップにサンプリングする際の注意点を教えてください。
試料量はカップ容積の50%程度とし、特に試料残渣が多く残る場合は、試料カップに石英ウールで蓋をして下さい。ダブルショット法やEGAハートカット法をご使用の場合は、試料サンプリング量に関わらず、試料カップは上下しますので、石英ウールで蓋をすることを推奨します。
どのくらいの試料をサンプリングすることができますか?
試料量はカップ容積の50%程度とし、特に試料残渣が多く残る場合は、試料カップに石英ウールで蓋をして下さい。
一度分析して回収された試料はそのまま再度分析可能ですか?
全ての試料カップは、同一の回収容器に収納されますので、再分析はできません。
先に分析した試料による汚染の影響はありませんか?
ほとんどありません。
シーケンステーブルで試料カップが無い位置を指定した場合は、シーケンステーブルはその位置で中断されますか?
中断せずに実行し、GC/MSなどはブランクランとなります。 シーケンステーブルの該当行は黄色で表示されます。
パイロライザーからオートショット・サンプラーを取り外した場合、パイロライザーはそのまま使用可能ですか?
使用可能です。ただし、ガスリザーバーのパージガス開閉コックは開いたままご使用下さい。
試料カップ回収用のガスは、GCキャリヤーガス共用できますか?
共用できます。ただし、同一ガスラインを他の分析装置でもご使用の場合は、試料カップ回収動作時に他の分析装置(特にFIDの追加ガスに同じHeガスを使用している場合)に影響を及ぼす可能性があります。
試料カップの回収用ガスの消費量はどのくらいですか?
1カップの回収ごとに約1リットル消費します。
試料カップの回収用ガスに窒素を使用することは可能ですか?
可能ですがキャリヤーガスが窒素の場合に限ります。試料カップ回収用ガスはキャリヤーガスと同じガスを使用する必要があります。
日常的にはどのような保守が必要ですか?
試料カップの通過経路、試料カップトレイのクリーニングを定期的に実施してください。(装置を安定してご使用いただくためにも、日常の保守が必要です。)
マジックケミソーバーを使用することは可能ですか?
マジックケミソーバーS500の使用は可能です。 サンプルトレイで待機中の雰囲気ガスの試料への汚染には注意してください。
選択的試料導入装置はどのGC機種に取付けることができますか?
各社GCとの対応表をご覧ください。
パイロライザーを使用しない時、選択的試料導入装置のSSアダプターを装着したままで、GCでの分析は可能ですか?
スプリットモードでは使用可能です。スプリットレスモードを使用する場合は、SSアダプターを注入口下部より取り外してご使用ください。
選択的試料導入装置を使用しないときはどのようにしたらよいのですか?
選択的試料導入装置の制御装置の電源を入れて、“Sampling ON”とします。これでパイロライザー、あるいはGC注入口に導入した試料は、分離カラムに導入されます。
パイロライザーと選択的試料導入装置を使用した発生ガスの分画分析(ハートカットEGA法)を行う場合の定量分析の再現性はどの程度ですか?
鉱物油中の界面活性剤を定量分析した例(フロンティア・ラボテクニカルノート、No. PYA1-070)では、5%以下の相対標準偏差(n=5)が得られています。

選択的試料導入装置は、Deansフロースイッチングを利用した流路切換えであるため、GCの持つ基本性能は損ないません。ある温度画分を分析する場合においては、分析対象とする成分および熱脱着条件などによりその再現性は大きく異なります。
空気雰囲気中での熱分解生成物の自動分析をしたいのですが、オプションの装置としては何が必要ですか?
キャリヤーガス切換え装置とマイクロジェット・クライオトラップが必要です。また、選択的試料導入装置も併用することにより、GC分析を開始する前の空気のパージ時間を短縮することができます。
空気雰囲気中での熱分解分析の手順については、テクニカルノート(No. PYT-024)をご参照下さい。
キャリヤーガス切換え装置はどのGCに取付けることができますか?
各社GCとの対応表をご覧ください。
マイクロジェット・クライオトラップはどの機種にGCに取付けることができますか?
各社GCとの対応表をご覧ください。
マイクロジェット・クライオトラップはパイロライザーが無くても使用できますか?
MJT-1035Eでは使用可能です。この場合は、冷却トラップは手動操作、もしくは各社の試料導入装置と連携した自動分析となります。
液体窒素の消費量はどのくらいですか?
-190℃冷却時の消費量は、20mL/minです。また、-150℃冷却時の消費量は、15ml/minです。2リットルの標準付属容器を使用した場合は、約1時間の冷却が可能です。
液体窒素の容器はどのようなものが使用可能ですか?
標準付属の2リットル容器が使用できます。その他、市販されている10リットル、30リットルの液体窒素専用容器が使用できます。
窒素ガスの消費量はどのくらいですか?
-190℃以下(ブタンがトラップ可能)に冷却する場合に、毎分約7リットル消費します。-150℃以下(ヘキサンがトラップ可能)に冷却する場合には、毎分約5リットルまで消費量を抑えることができます。
使用しないときでも、熱交換コイルを、液体窒素の中に浸漬したままで問題ないでしょうか?
冷却を行わない場合でも、液体窒素を少量消費します。短時間使用しない場合には、熱交換コイルを液体窒素に浸漬したままで構いませんが、必ず窒素ボンベのコックおよびマイクロジェット・クライオトラップのストップコックを開けて、窒素ガスが流れる状態にしておいてください。コックを開けておかないと、空気中の水分の凝結で生成する氷により熱交換コイルが詰まる恐れがあります。

長時間使用しない場合には、熱交換コイルを液体窒素から取り出しておいてください。
フロンティア・ラボ社の各種のライブラリーは、どこのメーカーのGC/MSで測定したデータでも使用可能ですか?
F-Search (PY-1110E)は、各社のGC/MS解析ソフトウェアと全く独立したソフトウェアです。このF-Searchは、Agilent、日本電子(Auto MASS, K9)、島津の各社並びに全てのGC/MSで適用できるNetCDFの MSデータフォーマットに対応します。NetCDF(AIA)フォーマットへの変換ソフトウェアについては、GC/MSメーカーにお問い合わせ下さい。
使用可能なPCについて教えてください。
最新バージョンの対応OS: Windows 8.1 (64bit, 32bit), 8 (64bit, 32bit), 7(64bit, 32bit), Vista(64bit, 32bit), XP, 2000, 98, NT4.0 (各OSとも、日本語又は英語版)

詳しくはこちらのページをご覧ください。
バージョン3.0検索ソフトウェアはバージョン2.0のそれと何が違いますか?
バージョン3.0には以下の機能が追加されました。
1. 重複したピーク群から、質の高いMSスペクトルを得る二次元解析法多イオンマスクロマトグラムの表示が可能。
2. NISTライブラリーが利用可能(NIST Mass Spectral Search Programがインストールされていることが必要)。
試しに使ってみたいのですが、試用版はありますか?
弊社ホームページから、試用版をダウンロードできます。PCにインストールした日より30日の期間内でお試しいただけます。
最新バージョンの検索ソフトウェアで、古いバージョンのライブラリーは使用できますか?
使用可能です。新しい検索ソフトウェアの起動時に、古いバージョンのライブラリーが自動的に最新版のフォーマットに変換されます。
熱分解生成物のライブラリー(Pyrolyzate-MS09B ライブラリー)はどのようなものですか?
165種類のポリマーについて、熱分解時に生成する主たる化合物のMSスペクトル約3,000を収録しており、それらの構造式も表示が可能です。パイログラムMSライブラリー(PyGC-MS06B)と組み合わせることにより、さらに詳細な解析が可能となります。
現在使用中のライブラリーのバージョン(新旧)はどこで知ることができますか?
ライブラリーのバージョンはライブラリーのファイル名の“MS”に続く数字と文字で分かります。数字は大きい方が新しく、文字は付加されている場合且つA、B・・・の順で新しくなります。
ファイル名はF-Searchメニューバーの“Library”メニューから”Select Library for Search”で使用できるライブラリーを表示させることにより確認できます。
(例:PyGC-MS06 とPyGC-MS06Bでは後者が新しいバージョンです。)
現在バージョン2.0の検索ソフトウェアを使用しています(PY-1082EまたはPY-1086E)。ポリマー熱分解生成物MSライブラリー(Pyrolyzate-MSBライブラリー)を使用することはできますか?
できません。但し、新たにこのライブラリーを購入する場合は、無償で、検索ソフトウェアのバージョンアップをすることができます。こちらをご参照ください。
現在バージョン1.0の検索ソフトウェアを使用しています(PY-1081E)。添加剤ライブラリー(ADD-MSBライブラリー)を使用することはできますか?
できません。但し、新たにこのライブラリーを購入する場合は、無償で、検索ソフトウェアのバージョンアップをすることができます。こちらをご参照ください。
MSライブラリーのみを購入することはできますか?
可能です。 F-SearchのMSライブラリーは、ポリマーのEGAとパイログラム並びに添加剤のライブラリーがあり、それぞれ個別に購入することができます。動作させるためには検索ソフトウェアのF-Searchが必要ですので、お持ちでない場合には、一緒にご購入ください。
F-Searchを最新バージョンにアップグレードはできますか?
可能です。
検索ソフトウェアをバージョンアップした場合、現在使用しているライブラリーはそのまま使えますか?
使用可能です。
新しい検索ソフトウェアの起動時に、古いバージョンのライブラリーが自動的に最新版のフォーマットに変換されます。
検索ソフトウェアのアップグレードは有償ですか?
有償です。但し、新たにライブラリーを購入する場合は無償です。アップグレードはビジネスパートナーにご用命ください。

ただし、古いバージョンのF-Searchをご使用のお客様が、新たに発売されたライブラリーをご購入される場合は、検索ソフトウェアを無償で最新バージョンにアップグレードすることができます。
検索ソフトウェアやライブラリーをアップグレードするにはどうすれば良いですか?
1.ユーザー登録が完了していることを確認して下さい。
ユーザー登録には、二つの方法があります。何れかの手続きが完了していることを確認して下さい。ユーザー登録が完了しているか不明な場合は、ご使用中の製品の製品番号とそのシリアル番号(Serial No.)*aをご確認の上、ビジネスパートナーにお問い合わせ下さい。
(1). 使用許諾書*bに必要事項を記入し、弊社に返送(郵送またはファックス)している。
(2). 弊社ホームページでパスワードを取得している。
2. ビジネスパートナーに、製品のシリアル番号をご提示の上、ご用命下さい。
*a:製品に附属するCD並びに使用許諾書に記載されています。
*b:出荷時には製品CDと一緒に取扱説明書に綴じられています。
新製品の発売により旧製品の販売が終了した場合、旧製品のサポートはどのようになるのでしょうか?
旧製品は新製品へのアップグレードをしていただくことにより、継続的にサポートをお受けいただけます。
エコカップLFとSFの材質は何ですか? その材質と熱分解生成物との相互作用はないのですか?
ステンレススチール製です。石英の薄膜で表面をコーティングしてあるため、熱分解生成分との相互作用は極めて小さなものです。しかし、高温のバーナー炎などでの焼成を繰り返した場合は、内部のステンレス層が表面に出る場合がありますので、反応性の高い化合物や臭素系難燃剤などの分解しやすい化合物の分析では、目的の標準試料を用いて予めテストをされることをお勧めします。
エコカップLFとSFの最高使用温度は何度ですか。
1050ºCです。
石英熱分解管は不活性化処理がされていますか?
特別な不活性化処理はしていません。石英表面は、不活性なシロキサン(SiO2)構造です。
パイロライザーの消耗部品は、全機種に共通ですか?
一部の部品は、2020シリーズと3030シリーズで共通ではありません。共通の部品の例としては、エコカップ、エコスティック、グラファイトベスペルフェラル、ITFユニオンなどが挙げられます。共通ではない部品の例としては、石英熱分解管、各種オーリングなどです。各パイロライザーで使用する消耗部品の部品番号は、取扱説明書でご確認ください。
発生ガス分析用EGAキャピラリーチューブと不活性化チューブの違いは何ですか?
各チューブの内部構造は同じです。発生ガス分析用EGAキャピラリーチューブ(P/N:UADTM-2.5N)は、発生ガス分析専用仕様(内径0.15 mm、長さ2.5 m、ケージつき)で、マルチショット・パイロライザーと選択的試料導入装置の標準付属品です。これと同一内径の不活性化チューブ(P/N:UADTM-5N)は、長さが5 mでケージが付属しません。
エコカップLFとエコカップSFはどのように使い分けるのですか?
オートショット・サンプラーを使用する場合は、必ずエコカップLFをご使用ください。その他の全ての分析においても、エコカップLFで対応できます。2種類の試料カップの違いはサイズのみで、材質や表面の不活性処理法は同じです。各試料カップの内径は同じで約 3.6 mmです。エコカップSFの高さは5 mmで、エコカップLFの長さは8 mmです。エコカップSFはエコカップLFよりも浅い構造で、カップ内部の死空間が少ないため、若干再現性に優れます。詳細はこちらのページをご覧ください。
エコスティックDFとエコスティックSFはどのように使い分けるのですか?
エコスティックDFはダブルショット法を行う場合に使用します。その他の分析法(シングルショット法、EGA法、ハートカットEGA法)においては、エコスティックSFを使用します。オートショット・サンプラー使用時には、エコスティックは使用しません。
エコカップを購入しましたが、使用はじめに注意することか何かありますか?
購入後初めて使用する場合ですが、エコカップは清浄な状態で出荷しているので、通常は使用前に洗浄する必要はありません。ただし、開封後大気中に長時間放置された場合や、高感度分析に用いる場合には、周囲の雰囲気に由来する有機物が付着しゴーストピークが観察されることがあります。これらのピークを除去するために、使用前にアセトンやジクロロメタンなどの揮発性溶媒で洗浄後、乾燥してからご使用下さい。また、試料カップホルダー、サンプリングに使用するピンセット、エコピックアップなどにも汚染防止の配慮が必要です。
エコカップは基本的には使い捨てと考えていますが、再利用が可能な場合はありますか?
試料の種類や分析の目的によっては、エコカップをクリーニングすることにより再利用が可能です。再利用の場合は、分析目的から「許容できる範囲」であるか否かについての分析者の判断が必要です。クリーニングの方法の一例を下記に示します。
1. 分析試料が溶解(膨潤)する適切な溶媒でエコカップを洗浄します。
2. 溶媒を除去(乾燥)します。
3. ブタンガス炎で2・3秒間軽く赤熱し、残留している有機物を燃やします(赤熱時間が長すぎると、不活性さが低下することがあります)。クリーニングするエコカップの数が多い場合には、600ºCで1時間程度、空気雰囲気の電気炉内で加熱する方法が便利です。
4. 試料によっては、無機物やポリマーの燃えカス(炭化物)がカップ内に残存します。その場合には、綿棒などを用いて除去した後、アセトン等の揮発性溶媒で洗浄、乾燥後にご使用下さい。
この方法によるクリーニングを行った場合、弊社の実験では、ポリエチレンやポリスチレンのような無極性化合物が主に生成するポリマーであれば、5回の再利用では、良好なパイログラムに影響が無いことをの再現性が得られることを確認しております。
臭素系難燃剤(PBDE)の分析の場合でも、エコカップの再利用は可能ですか?
臭素系難燃剤の分析など、酸・塩基などの強極性化合物や熱分解しやすい化合物の分析をする場合は、分析精度等を考慮すると再利用はお勧めできません。特にPBDEは、試料カップ表面の僅かな活性点により、熱脱着操作中に分解することがあります。弊社の実験結果では、10回程度再利用したエコカップを使用した場合に、PBDEの10臭素体(デカブロモジフェニルエーテル)が30%以上分解する場合もあることが確認されています。
エコカップの活性点は赤熱処理で発生するのでしょうか? または通常分析(600℃程度)でも発生してしまうのでしょうか?
活性点は主として赤熱処理と試料の残渣で発生します。通常の熱分解温度による影響は無視できる程度です。臭素系難燃剤を含めた分解しやすい化合物を分析する場合は、赤熱処理は避けてください。
エコカップや石英熱分解管またはGCの注入口インサートなどに活性点が存在すると、どのような物質が分解しやすいのでしょうか? 質量の大きいものや、ハロゲン系や、フタル酸エステルの場合はどうでしょうか?
分解のしやすさについては、一概に言うのは非常に難しいですが、分子量の大きな化合物の方が、熱脱着する際の溶出温度が高くなるため、熱分解しやすい傾向があります。一般的なフタル酸エステルについては、弊社エコカップの活性による影響はほとんどありません。
製品を取り扱っている代理店を教えてください。
弊社の製品は、GC又はGC/MSのメーカー、ならびにその代理店が取り扱っています。ビジネスパートナーをご参照下さい。 ご不明な場合は弊社にお問い合わせ下さい。
海外の現地法人で御社製品を購入できますか。また、購入後のサポートは受けられますか?
海外各地にビジネスパートナーがございます。これら代理店では、弊社でトレーニングを受けた現地技術者がお客様のサポートをします。ビジネスパートナーのない国と地域については、弊社にお問い合わせ下さい。
パイロライザー製品の消耗部品はどこで購入できますか?
製品ご購入先のビジネスパートナーにご用命下さい。
購入検討に際し、試料の分析を依頼できますか?
製品の評価を目的とする試料分析に限り、お受けいたします。ビジネスパートナーにご相談下さい。
製品を実際に見てみたいのですが、どこで見ることができますか?
ビジネスパートナーにご相談下さい。
使用中のGCに取りつけてデモをお願いしたいのですが可能ですか?
弊社では、製品の持ち込みデモは行っておりません。
製品の見積を下さい。
弊社では販売代理店制度をとっております。弊社の製品を取り付けるGC又はGC/MSのメーカー、もしくはその代理店にご連絡下さい。
修理などのサポート体制はどのようになっていますか?
弊社製品の修理は保証期間の内外を問わず、原則として引取りによる修理となります。また、年間保守契約をご契約いただくことも可能ですので、詳細はビジネスパートナーにご相談下さい。

装置の取り扱いに関するご質問への回答や講習会の実施など、導入後のサポートは、ビジネスパートナー又は弊社が行います。
フッ素系ポリマーを熱分解すると、フッ化水素(HF)が発生して分離カラムに悪影響を与える可能性はありますか?
ポリマー(0.2 mg程度)の熱分解で発生するHFは微量であるために、弊社の経験によりますと、分離カラムの性能へは殆ど影響ありません。もしHFガスを分離カラムへ導入されたくない場合は、水酸化カリウム(KOH)の10%水溶液に石英ウールを浸漬・乾燥後、GC注入口のガラスインサートの下部(分離カラムの直前)に充填する方法があります。この方法により、発生したHFを中和させることができます。ただし、各種の酸化合物は分析対象とすることはできませんので、ご注意願います。